今まで自由に動いていた顎関節がなぜ自由に動かなくなったか?
顎関節に異常が起きるのはアゴの「使い過ぎ」だけではなく、体の歪み・自律神経が関係しています。
顎関節症のあったお体を解剖すると、
そのほとんどに顎関節や顎周りの筋肉に見た目で分かる損傷がないということをご存じでしたか?
つまり顎関節症は頚椎や姿勢の歪みによるバランスの悪さや、
自律神経のバランスを崩して起きているストレス痛であることがわかります。
こういった顎関節以外の体の検査は、歯科医院さんでは専門外であるため行われません。
原因を特定し、根本的な施術を行うには顎関節だけではなく体へのアプローチが必要です。
顎関節症における3大症状と言われているのが、
● 顎が痛い
● 顎から音がする
● 口が開かない
上記の3つです。
これと合わせて肩こり・頭痛などの症状も訴えることがあり、
この症状は日常的な習慣から顎関節を痛めています。
ストレスによる食いしばりや歯ぎしりにより顎関節を痛めて、噛み癖や姿勢の悪さで頭蓋骨や体の歪みを起こしています。
頭痛や胃痛などの自律神経症状や、首・肩・腰の痛み、坐骨神経痛なども併発するのが特徴です。
なぜこのような症状が起きるのか原因を説明します。
筋肉は「筋膜」という薄い膜によって広範囲に繋がっています。
フロントラインと呼ばれる体の前方にある筋膜では顎関節症、内臓を包む腹筋や横隔膜までが広く覆われています。
首や肩に歪みがあると、側頭部~顎にかけて影響が出るのはこの図を見ればお分かりになって頂けると思います。そして、体の歪みが内臓や自律神経にも影響して痛みを起こしていきます。
自律神経がバランスを崩すと痛みが起きやすいのは一般にも広まっています。
噛みしめたり血流が悪くなることで間接的に顎関節に負荷をかけていることが非常に多く、歯科医院に行ってマウスピースで改善できない症例は自律神経の改善をすることでスッと楽になることが多いのを私たちは確認しています。
顎関節症は、こういった原因をしっかりと分かった上で根本的に改善する必要があります。