ふじもり桜花整骨院(八王子市緑町)骨盤調整・交通事故治療|京王山田駅前 産後骨盤矯正 - 京王高尾線山田駅前のふじもり桜花整骨院【美容鍼、腰痛、加圧トレーニングパーソナルプライベートジム、労災保険治療、交通事故治療院】  

産後骨盤矯正

骨盤とは何か?基礎知識と出産時の変化

骨盤(こつばん)は、上半身と下半身をつなぐ身体の“土台”です。骨・関節・靭帯・筋肉が複雑に組み合わさっており、姿勢の安定、内臓の支持、歩行動作の支点など、さまざまな役割を担っています。

骨盤は主に次の3つの骨で構成されています。

これらが後方の仙骨(せんこつ)と組み合わさって、「骨盤輪(こつばんりん)」という一つの円形構造をつくります。骨と骨をつなぐ部分には

仙腸関節(せんちょうかんせつ)と恥骨結合(ちこつけつごう)と呼ばれる関節があり、靭帯(じんたい)によってしっかり固定されています。

通常はこの関節の可動性はごくわずかで、安定性を保つことで体をしっかり支えています。しかし、妊娠・出産期にはこの構造が大きく変化します。

妊娠〜出産で骨盤がどう変わるの?

妊娠すると、赤ちゃんを安全に産むために、お母さんの体はゆっくりと変化していきます。

お腹が大きくなるにつれて、骨盤の関節や靭帯(骨をつなぐヒモのようなもの)がやわらかくなり、 出産のときに赤ちゃんが通る産道(さんどう)を広げる準備を始めます。

「リラキシン」というホルモンの働き

この変化の中心にあるのが、リラキシンというホルモンです。リラキシンは、妊娠中に卵巣や胎盤から出る物質で、骨と骨をつなぐ靭帯を少しゆるめる働きをします。

そのおかげで、骨盤の前側にある「恥骨結合」や、後ろ側の「仙腸関節」が少しずつ開き、赤ちゃんが通りやすくなるのです。

でも、この“ゆるみ”はすぐには元に戻りません。出産後も1〜2ヶ月は靭帯がやわらかいままで、骨盤がぐらつきやすくなっています。

この不安定な時期に無理をすると、腰痛・骨盤の歪み・姿勢の崩れなどのトラブルにつながりやすくなります。

出産後の骨盤の変化と回復の流れ

出産後の骨盤は、ちょうどゆるんだゴムのような状態です。骨の位置が安定せず、少し動くだけでずれやすくなっています。

回復の流れはおおよそ次のようになります。

産後の回復の時間軸

時期 骨盤の状態 体の特徴
出産〜2週間 一番ゆるんで不安定 恥骨や腰が痛くなりやすい時期
2週間〜2ヶ月 少しずつ回復 靭帯が戻り始めるが、筋肉はまだ弱い
2ヶ月〜6ヶ月 安定に向かう時期 骨盤周りの筋肉を動かすことで整いやすくなる
6ヶ月以降 定着期 正しい姿勢や運動を続けると安定する

この中でも産後1〜6ヶ月は「骨盤ケアの黄金期間」です。この時期に軽いストレッチや正しい姿勢を意識するだけでも、将来の腰痛・体型の崩れを防ぐことができます。

なぜ産後骨盤矯正が必要か:不調・悩みと因果関係

出産を終えたあと、体はゆっくりと元の状態に戻ろうとします。しかし、妊娠中にゆるんだ靭帯(じんたい)や筋肉はすぐには回復せず、骨盤はしばらく不安定でゆがみやすい状態になります。

その結果、次のような悩みが起こりやすくなります。

つまり、「骨盤のゆがみ」は単なる見た目の問題ではなく、全身のバランスと健康に関係しているのです。

よくある産後の不調とその原因

主な症状 原因の例 改善のポイント
腰痛・恥骨痛 骨盤のゆがみ・関節の不安定さ 骨盤を支える筋肉(骨盤底筋・腹横筋)を整える
尿もれ・下腹部のたるみ 骨盤底筋のゆるみ 骨盤底筋トレーニング・姿勢改善
肩こり・背中の張り 抱っこ姿勢・猫背 肩甲骨まわりのストレッチ・骨盤調整
冷え・むくみ 血流・リンパの滞り 骨盤矯正+血流促進ストレッチ
体型が戻らない 骨盤の開き・筋肉のアンバランス 骨盤を締めるケアと正しい姿勢習慣

以下のような方は、産後骨盤矯正を行うと効果を実感しやすいです。

こうしたサインがある場合、骨盤が正しい位置に戻りきっていない可能性があります。早めのケアで整えることで、体の回復がスムーズになります。

産後の骨盤は、時間とともに自然に回復する力を持っています。ただし、姿勢のくせや筋肉の使い方次第で、元に戻りきらずに歪みが残ってしまうこともあります。

「まだ痛みがある」「体型が戻らない」「姿勢が崩れてきた」そんなサインが出てきたら、体が“助けを求めている”証拠です。

焦らず、でも放置せず、自分のペースで骨盤を整えていきましょう。